・舞台

2010.12.10

年に1度の花緑さん

ようやく振り返り日記も秋になりました(^_^;)
年内に追いつけるか?!(笑)

10月6日 柳家花緑独演会

毎年この時期になると,Hんちゃんからお誘いいただく花緑さんの独演会。今年も行ってまいりました。

初世中村仲蔵の一代記を語った演目が面白かったです。階級社会の歌舞伎界にあって最下級の稲荷待ちから出世し,『仮名手本忠臣蔵』の斧定九郎を今日の姿で演じた役者さんだそうです。「弁当幕」と言われていたこのシーンを,定九郎を斬新な姿に作ることによって魅力的な場面にしていく様子が活き活きと語られて,目の前に舞台の場面が鮮やかに見えるよう。当時はお芝居を見に行くお金が無い庶民は,人気の演目の様子を落語で聞いていた・・・とのことで,私達も江戸の人さながらに当時の舞台を体験したようなこころもち。思わずHんちゃんと「見えたね!」と顔を見合わせてしまいました。
ちなみに,昼の光の下で演じられる歌舞伎に対して,落語は夜に蝋燭の灯の下で行われ,最後の出演者が蝋燭の芯を切って終わることから「芯打ち」と言われるようになったんだそうです。

そんなこんなで・・・今年も花緑さんの話芸に時を忘れた一夜でありました(^^)

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2010.11.01

維新派@犬島

7月24日 「台湾の、灰色の牛が背伸びをしたとき」

瀬戸内国際芸術祭の一環として,維新派が犬島で再び公演をすると聞いて出かけました。(前回は2002年の「カンカラ」)
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犬島は1時間も歩けば島を1周できるような,小さな可愛らしい島。赤い煉瓦の精錬所跡が,こんもりとした森の中に古代遺跡のように埋もれていて,それはそれは素敵な風景なのです。
夏の青い空に,崩れかけた赤い煉瓦の煙突がスックと突き立っている姿は,私的には「火星の煙突」という風情。
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維新派の舞台は,この風景の中に野外ステージを「建設」して上演されます。

開演前に,ステージが建っている精錬所跡を探検。
文字通りの「舞台裏」です。
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ステージ入口のオブジェ。看板とか,こういう造形物も毎回の楽しみなのです(^^)

夕暮れ時から月影清かな夜の空を天蓋に,舞台は上演されます。
琵琶湖の公演は東欧の香りがしましたが,今回は20世紀初めのアジアがモチーフ。彼方まで並ぶ電柱とたなびく洗濯物に,いいようのない懐かしさを覚えます。
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維新派の舞台は,芝居というよりはアンビエントな音楽を演じているようなイメージなのですが,今回は登場人物の生きる姿がクローズアップされている感じ。背景にもなっている精錬所が栄えた時代の犬島を軸に,アジア各地で様々な人生を生きた日本人たちの姿が,電球が点滅するように映し出されました。
知っているようで私たちが喪失してしまっている,この国の歩んできた道のりを夢うつつの中に旅したような心もちです。

舞台が終わった後は,帰りの船が出るまで屋台村でゆっくり。
これも維新派の毎回の楽しみなのです(^_^)

--->犬島について /維新派ウェブサイト

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2010.10.23

WALKING with DINOSAURS

秋も深まる頃にぼちぼちと,夏の思い出シリーズ。
というか,憶え書きですけどネ。


7月18日 WALKING with DINOSAURS

100718前売り開始と同時にチケットソールドアウトだったのですが,ステージプランー決定後に追加席が発売されたので,行って見ました。何とVIP席。ステージ真正面!恐竜さんに かぶりつき~♪ですよ。
遊園地の見世物の人形(竜形?)みたいなものだろうと期待半分だったのですが,文字どおりステージ上を恐竜達が「ウォーキング」してました。精巧にプログラミングされた動きなんだろうけど,本当に息づいている感じ。ブラキオサウルスの長い首が ぐいーと伸びてきた時に,皮膚が呼吸しているように動いていてびっくり。ステゴサウルスの美しい立ち姿に うっとりしたり,Tレックスの赤ちゃんの愛らしい動き(←これは中の人が居た。)に微笑んじゃったり。
動物園で恐竜を見てきたような気分です。
やー,いいもの見させてもらいました。楽しかった~(^^)

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2008.10.26

比治山神社神楽

今年も比治山神社の秋祭りの神楽を見に行きました。
出演は原田神楽団で,演目は「天の岩戸」「悪狐傳」「戻り橋」「八岐大蛇」。
081026「悪狐傳」は,印度・唐・日本を股に掛けた九尾の狐の話。登場の口上で「玉藻前として鳥羽天皇の寵愛を受けし者が,安倍清明に正体を見破られ,残念無念なり・・・・」と言ってて,そういえば比治山神社の提灯は安倍清明の桔梗印(五芒星)だけど,何か所縁があるのかしら。
「戻り橋」は,羅生門の鬼の話。渡辺綱の乳母の白妙,長刀をもって酒呑童子に応戦してて勇ましい!坂田金時のお母さんの山姥といい,強い女性がヒーローを育てるのか(笑) 源頼光と綱が酒呑童子と茨木童子を追って「いざ,四天王とともに大江山へ向かわん~」というところで幕。次の演目は「大江山」ね!とワクワクしてたのに,「八岐大蛇」でした。ちょと残念。。
やぱり神楽は血が騒ぎますな(^^)

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2008.10.11

維新派「呼吸機械」@びわ湖水上舞台

維新派が久しぶりに野外公演をすると聞いて,出かけてみました。
今回は,琵琶湖の畔に特設された水上舞台です。
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081011_1手描きの看板がピロスマニっぽい風情です(^^)

この日は風が強くて湖面が海のように波立っていました。
「琵琶湖って,瀬戸内海より広くない?」(←広くないです。)など言いつつ,美しい夕日を眺めながら湖畔をお散歩。
081011_2ほどなく,アヤシイ風情の建造物が・・・(左側の丸いものは,実は月であったことが後で判明。)お楽しみの屋台村で軽く1杯呑んでると,日が暮れて月が好い按配に上がってきました。
暗かった舞台に照明が入ると,其処はまさに湖と地続き。役者さんは時に水の中に入ったり,鏡のような水面に立ってたり,まさに水上舞台。不思議な空間です。何より,ライティングで照らし出された水面の鮮やかな美しさといったら!
湖の中に浮かぶ月,映画「アンダーグラウンド」を思わせるような宴会シーン,そして物語を見守るように時々現れる大きな人・・・・081011_4
維新派の舞台はストーリー云々より,圧倒的な絵の世界に引き込まれてしまうところがたまらなく好きです。シュールレアリズムのような夢の世界のような・・・・これが映像や絵でなく,生身の目で見て感じられる景色というのがゾクゾクする。
そして,人の形をした船(?)が静かに湖面を滑っていくラストシーン。
美しくてちょっと怖ろしい,忘れ難い悪夢のような・・・
夢から覚めて,もう1回見たいと願ってしまうような風景です。
言葉はリズムのよう,踊りはメロディーのよう,舞台全体が音楽のようで,とても心地良かった。
--->維新派「呼吸機械」

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2008.10.08

花緑さん独演会

最年少で真打に昇進した落語家・柳家花緑さんの独演会。はんちゃんのお薦めで出かけてみました。
話の枕で,空席がちょっとあるけど皆さんちゃんと来られるんでしょうか,なんて話しているところに,やへさん登場。花緑さんから「いらっしゃーい」と出迎えられてました。オイシイ(笑)
落語を生で聞くのは初めてだったけど,一人芝居にも通じるものがあるような。(花緑さんは役者さんとしても活躍しているそうです。)普通の古典芸能と違って今の言葉で語られるから,語りを通じて江戸が現代に繋がっているような感じ。
身分違いのお嬢さんとの恋を引き裂かれた若者が,お嬢さんの祝言の日にお嬢さんと両親を殺そうと刀を買いに行き,刀屋さんからお嬢さんの気持ちを考えてみなさい,命を粗末にしてはいけない,と諭される場面などは,現代の私たちにも心に響くものがあるように思いました。
話の掌に転がされて,最後のオチでお後がよろしいようで・・(ちゃんとハッピーエンドでした。)となるまで,あっという間の2時間,楽しませていただきました(^^)

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2008.04.19

どん底

チラシ(↓イラスト:しりあがり寿)によると「演劇史上,最も軽やかで切実な『どん底』」。
他の「どん底」は知らないけど,きっとそんな気がする(笑)。
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舞台は,人生への諦めしか持ち合わせていない住人が巣食う木賃宿。ある日,旅の僧侶(巡礼?)が現れて「人間は、変わろうと思えば、いつでも変われるんだ」と新しい世界を説き始めたことから,悲惨ながらも安穏だった住人たちのそれぞれの日常のバランスが崩れていく・・・。
文字通り「どん底」の話なのに,いっぱい笑って不思議と温かな気持ちになって,見終わった後,じんわり涙が零れて困りました(笑) パンフレットの岸田國士の言葉にもあった,「ファルス」の心意気を見るようなお芝居でありました。
音楽はパスカルズ。ケラさんのポップで突き抜けるような演出に好く似合います。石川浩司さんが出演している日で,ラッキ~。
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「何もかも失ったってねおまえさん・・・未来だけは、まだ残っているのさ」
未来は自由。その先に破滅や絶望があっても・・・・自由なんだよネ。「信じていれば夢は叶う」なんて言葉は大嫌い。夢は叶えば真実,叶わなければ嘘と言われる。「真実なんて何の意味がある?嘘のどこがいけないんだね」と確信犯的に語るルカー(段田安則)の言葉には,深い慈しみを感じます。

主演の段田さんは,夢の遊眠社の頃は主人公を破滅させるアンチヒーロー,みたいな役どころが多かったように思うけど,不思議な可笑しみや軽みがあって(それがフッとひっくり返ると,ゾッとするような凄みにもなる),080419_2とても好きでした。今回はカッパ頭(←坊さんだってば^^;)の飄々としたおじいちゃんでしたが,やぱりステキ(はあと)。荻野目慶子と緒川たまき演ずる姉妹は,それぞれ別の意味で怖くて(笑)すごかった。江口洋介の役どころは,黒澤映画では三船敏郎だったのですね。何となく彷彿とします。味わい深いオヤジ達も満載で,すばらすい!
もう1回見てみたいなあ。。。
DVD出たら買っちゃおっと。

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2008.02.16

ペテン師と詐欺師

鹿賀丈史 vs 市村正規のダブル主役によるブロードウェイ・ミュージカル。カルピスのドブロク割り的な(?!)濃ゆいキャスティングじゃのう(笑)
流石の大御所おふたり,見せるし聞かせます。ペテン師対詐欺師の丁々発止の駆け引き。しかし,オジサン2人を手玉に取っていたのは,ソニンちゃん演じる天然キャラの可憐なお嬢様でした。ラストの弁天小僧の見顕しを思わせるような豹変ぶりがカッコイイ!歌声もテレビで聞くよりずっと力強くて美しかった。ホント,素敵な歌い手さんだなあ。可愛くてスタイルも抜群で(カーテンコールのお辞儀の胸元にドキっとしたオヤジな私^^;),ついついソニンちゃんばっかり見つめてしまったヨ。
(余)鹿賀さん・市村さんを肖像にあしらったお札をプリントしたスクリーンが,緞帳代わりに使われていて面白かった。

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2008.01.27

「ファントム」大阪楽日

伊藤ヨタロウさん出演のミュージカル「ファントム」の大阪千秋楽に行ってきました。Pさんのお蔭で,2ブロック目の最前列左端という良いお席で観劇することができました。ありがとう(^^)
開演前,マントを羽織った人やドレスの女性が行き来していて,さすが大阪,劇場に来る人も衣裳に気合が・・・と思ってたら,ファントム風仮面をかぶった人まで・・・?!実は皆さん,物語の登場人物で,いつの間にか客席は舞台に引きまれていく・・・という仕掛けなのでした。
ファントムというと,「オペラ座の怪人」の超人的な天才のイメージが強かったのですが,「ファントム」のエリックは,現代の引き籠もりにも通じるような脆く儚い青年。地下室に閉じ込められ,そこを訪ねてくるのがヨタロウさんだったりすると,なんとなく「キレイ」を連想したり(笑)
ヨタロウさん演じるキャリエールは,物語の発端にして幕引きという,ある意味,裏の主人公といってもいい役どころ。2幕後半の大沢たかおさん=ファントムとのデュエットが最大の山場なのですが,曲が始まると一斉に啜り泣きが・・・。演技もステキだったけど,やぱり歌ヂカラすごい。さすがは われらが「さまよえる楽隊」の隊長じゃ!(*^_^*)
大西ユカリさん演じるカルロッタも,痛快な悪女っぷりで好かったです。通路前の席は,ことあるごとに登場人物が行き来するので,楽しかった。ふんわり広がったドレスの裾が足に触れたりして,なんだかドキドキ・・・。ヨタロウさんも後方面の客席に出没してらっさった?らすい。

080127_1ロビーの片隅にヨタロウさん手書きポップがあったヨ(^^)
メトロファルス&メトローマンスホテル両A面のチラシが置いてあります。
名古屋・東京の皆様も探してみてね!


そして,物販コーナーではメトロ&ホーカシャンのCDが最上段に鎮座してました~。
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2007.10.28

秋祭り夜神楽

071028_1我が家の界隈は比治山神社の氏子らすい。マンションの入口に秋祭りのお知らせが貼ってあり,夜神楽も奉納されるとのことなので,行って見ることにしました。
近くの舗道には屋台が並んで,それなりに賑やかな感じ。比治山神社のマークは五芒星(安倍晴明紋)でカッコイイのだ。

境内には神楽の舞台がしつらえてあり,文字通り老若男女で大盛況。広島に来る前は,神楽って呪文みたいなセリフを唱える単調な踊りくらいにしか思っていなかったのですが,舟入神社で夜神楽を見て,お芝居のテンポのよさや立ち回り,そして鬼や妖かしのビジュアルの面白さに,いっぺんで大好きになってしまいました。まさしく大衆エンターテイメント。何よりあの太鼓のリズム!日本人の血が滾りまする。ホールや体育館で見ると,ああいう熱い感じにならないんだよね~。星の天蓋の下,かがり火(今日は白熱灯だけど)の光で見ないと。071028_5
今日の奉納は,山根神楽団。私が到着した時には,最後の演目の「八岐大蛇(やまたのおろち)」が始まるところでした。こちらの地方では定番の人気演目。毎回,何匹のオロチが出るかというのが密かな注目の的です。標準は3匹から,5匹出れば結構多いかな。以前,舞台にその名前のとおり8匹のオロチがズラリと並んだ時には拍手大喝采でした。071028_6今日は実際の半分(笑)の4匹。チームプレーが光るさまざまな決めポーズで楽しませてくれました。
最近は歌舞伎ばりのお化粧をした女形も多いけど,女面の櫛名田姫は仕草も楚々として不思議な色気がありました。
観客も銘々掛け声を掛けたり,踊ったり。須佐之男命に「ガンバレー」と声援を送る子もいれば,居眠りしているオロチに「ヘビさん危ないよ!」と言う子もいたりして面白い。
やぱり日本の秋には神楽がなくっちゃネ!

●オロチのみなさんのファインプレー071028_2071028_3
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